✳︎幸せな生き方の見つけ方✳︎

私らしく生きる為にできること

隣の芝は青く見える

後輩からの告白

 

f:id:S0702K:20200908221052j:image

 

「仕事、辞めようと思うんです。」

会社のカフェで1人、休憩をしていた時だった。

5歳下の後輩が急に部屋に入ってきたと思ったら

そのまま私の前に来て、口を開いた。

 

彼女は23歳。

うちの会社に入社したのは昨年の秋だから

まだ1年しか経っていない。

 

話を聞いてみると、人間関係から仕事の内容まで

とにかく気に入らないことが多いのだと言う。

彼女の口から止まることなく愚痴が溢れ出るのを

聴きながら、彼女は仕事を変えるべきだと思った。

 

嫌な仕事は辞めればいい

f:id:S0702K:20200908221123j:image

 

性別によっても仕事の比重は大きく変わってくるが、

私は基本的に嫌な仕事を続ける意味は無いと思っている。

 

起きている時間の殆どを仕事に費やしているのだ。

単純に、嫌なことにそれだけの時間を費やすのは

とってもとっても無駄だと思う。

 

誰にとっても、人生は楽しくあるべきなのだ。

 

銀行が嫌いになった日

f:id:S0702K:20200908221155j:image

 

かくいう私も、新入社員として入行した

某銀行の営業職を1年半で退職した。

 

ネチネチとした人間関係も、

ミスの許されないストレスフルな仕事内容も、

古めかしい昔ながらのスタイルも、

銀行という特殊な世界の何もかもが嫌だった。

 

ある日、職場に向かう電車が最寄り駅に着いた時。

私はどうしても電車から降りることができなかった。

今から思うと、鬱になりかけていたのかもしれない。

 

新しい仕事

f:id:S0702K:20200908221315j:image

 

転職しようと決めてからは早かった。

最終的に選んだのは、

銀行とは正反対のような職場だった。

 

建物も全面ガラス張りでオシャレだし、

新しい物をどんどん取り入れる社風で、

定時に帰っても文句も言われない。

 

職種もノルマの無い事務員を選んだ。

 

正直、営業職が事務職になり、

残業もしなくなったわけだから給料は下がった。

それでも、私の生活の質は格段に上がった。

 

大事なのは自分が幸せかどうかだ。

幸せじゃない人生なんて意味がない。

私にとって大事な物は、給料や世間体よりも

プライベートや心の落ち着きだったのだろう。

 

思う通りに進めばいい

f:id:S0702K:20200908221400j:image

 

何かの自己啓発本みたいだが、敢えて言う。

自分の人生なんだから思うように生きればいい。

 

無理をして自分の命を削る必要は全く無い。

 

しかし、それが逃げる転職であればしない方がいい。

少し嫌なことがあったからと言って転職をしていたら、

その転職はおそらくいつまでも続く。

お金を貰えるのだからしんどいのは当たり前だ。

逃げずに耐えなくてはいけない時も勿論ある。

 

そして、

転職はギャンブルだということを忘れてはいけない。

条件が良いものを選んでも、

十分に吟味して次こそは!!!と思っても、

実際に働いてみるまでどんな職場かは分からない。

隣の芝は青く見えるものなのだ。

 

結局はやってみること

f:id:S0702K:20200908221431j:image

 

結論、転職したいと思う人は転職すればいいと思う。

就活に打ち込んで100近くの説明会に参加したとしても

働く前から自分に合う会社なんて分かるわけがない。

実際に働いてみて、「何か違う。」と思うことは

正直、ごく普通のことである様な気がする。

 

私が転職を決めた時、両親はまず反対した。

父や母の世代では転職する人は稀だったからだ。

しかし、実際に転職をしてみて私は思う。

転職先は意外と沢山転がっている。

条件のいい職場に入れるチャンスだって普通にある。

 

もし転職に失敗したとしても、

転職してもこれか。会社って結局こんなもんなんだな。

と、仕事への価値観が変わって、割り切れる様になれば

それはそれで問題ないことだ。

 

やりたいと思ったことは、やってみればいい。

 

隣の芝の色は関係ない

f:id:S0702K:20200908225226j:image

 

もし、私が最初から今の商社で事務員をしていたら

毎日のルーティンワークや低い給料に飽き飽きして

同じように転職活動を始めていたかもしれない。

今の自分の生活が幸せだと思えるのは、

前職の経験があるからだろう。

 

色んな状況が加味されて、自分が選んだ

今の「幸せ」が出来上がっている。

大事なのは、何をしているかではなく、

自分の今に満足できているかどうか。

 

隣の芝は青いかもしれないけれど、

人の真似をしても幸せにはなれない。

幸せの基準は、過去の経験等でも変わってくる。

比べるべきは隣ではないということだ。

 

遠回りをしても関係ない。

自分が「幸せ」と思えることが何よりも幸せだし、

そのためにはとにかくやってみることが大切だと思う。

 

まとめ

f:id:S0702K:20200908221504j:image

 

彼女の話を聞きながら、私はそんなことを考えていた。

勿論私には幸せを手に入れようとしている彼女を

止める権利もなければそんな言葉も見つからなかった。

 

まだ23歳なのだから、思う通りにやってみればいい。

人生は意外と自分の思い通りに進んでくれるものだ。

 

そうして、退職する決意を固めた彼女の

晴れ晴れとした後ろ姿を見送りながら、

おそらく彼女の決断は正しかったのだろうと思った。