モヤモヤの正体
モヤモヤが続く日々
何かがあったわけではない。
仕事も順調だし、彼との仲も良好。
それでも何故か心がザワザワする、
そんな日々がここ最近ずっと続いていた。
美意識を高めるために
3週間に1度はセルフネイルを変え、
食事の前にはかかさず筋トレをし、
美容院で毎月トリートメントをする。
生活力を上げるために
毎日自炊をして食費を節約し、
部屋にも毎日掃除機をかけている。
より多くの貯蓄をするために
積立NISAと投資信託を始め、
保険やその他の固定費を見直し、
iPhoneも格安モバイルを使用している。
色々頑張っているはずなのに、
このモヤモヤは一体なんなのか。
本当にやりたいこと
その問いの答えはふとした瞬間に見つかった。
日曜日に冷蔵保存できる物を1週間分作り、
組み合わせを変えながら1週間で食べ切る。
というのが普段の生活スタイルなのだが、
(何種類も作れば飽きることもないし、
買い物に行く必要もないので節約にはおススメ)
食べる配分を間違えて金曜日のお昼分が
無くなったことがあったのだ。
仕方なくコンビニに入った私は、
学生時代によく食べていたチョコクロワッサンと
メロンパン、新発売のハーゲンダッツを購入した。
その時、ごく自然に
「好きな物を食べられるなんて幸せ!!」
と思い、私はそう思った自分に驚いたのだ。
自分と向き合う
節約は自分の意思で始めたことだった。
初めの頃は家計簿をつけるたびに
減っていく食費に喜びを感じていたのに、
今の私は節約に嫌気が差していたようだ。
いつから重荷になっていたのか。
節約が義務的なものになっていたことに
私は気がついていなかった。
トリートメントだって同じだ。
最初はサラサラの髪の毛が嬉しかったのに、
いつの間にか毎月飛んでいくお金が
気になるようになっていた。
最初は楽しかったこと・やりたかったことが
時間と共に義務的で気を使うものになっていく。
その理由は、簡単。
それが所詮誰かの真似事であって、自分が
本当にやりたいことではなかったからだ。
ふわふわとしたライフプラン
普段からSNSを頻繁に活用している私は、
いいなーと思う人を見ては
こんな風にオシャレになりたい。
→ネイルを始めよう
→トリートメントしよう
この人みたいにお金を貯めたい。
→自炊しよう、節約しよう
→投資信託、積立NISAを始めよう
と、自分の軌道を修正してきた。
しかし、
多数の人の考えを寄せ集めから生まれた
私のやりたいことリストは、
果たして本当に私がやりたいことだったのだろうか。
ずっと感じていたモヤモヤの正体が
なんとなく分かった気がした。
目的を考える
常に美意識を保とうとする人には、
美しい自分でありたいという願望がある。
生活力をあげたいと思っている人には、
こんな人でありたいという理想像がある。
貯蓄を頑張っている人には、
お金を貯めて実現したい夢やプランがある。
目的は人によって様々だろうが、
共通しているのは、
自分の理想=生き方を実現するために
○○している。ということ。
そして、その生き方=幸せだと思っている。
ということだ。
言い方を変えれば、
自分の幸せのために必要だと思うから○○する。
綺麗ごとばかり並べるのは現実的ではないが、
これが本来の考え方なのではないだろうか。
なぜ生きるのか
「勝ち組」という言葉があるが、
いい仕事についていたら勝ち組なのだろうか。
それとも結婚していたら?
もしくは、豪邸に住んで毎月海外旅行に
行くような人だったら?
一人ひとり幸せの定義は違う。
いい仕事についていても、結婚していても、
豪邸に住んでいても。
その人が幸せなのか、勝ち組なのかは、
当人にしか決めることはできないし、
他人に勝ち組と思われていたところで無意味だ。
人は幸せになるために生きるのだ。
どんな人生を送ることが幸せなのか。
幸せは、他人と比べて貯蓄があるないだとか
給料が高い低いとか、そんな単純なものではない。
自分にしか決められないものだ。
自分にとっての幸せが分からないと
幸せになれるはずがないのに。
私はそんな当たり前のことを
ここ最近ずっと忘れていたように思う。